【2023年アパレル業界はこうなる‼】アパレル業界2023年の展望

みなさん、新年、明けましておめでとうございます。
今回のコラムでは、2022年が終わり2023年のはじまりという一つの区切りの今、アパレル業界を取り巻いている環境について2022年の現状を踏まえ、2023年はどうなっていきそうなのかをポイントを絞って解説していきたいと思います。
あくまでも、個人的な予想ですが、お時間ある時にでも読んで頂けると幸いです。

項目(ポイント)

・為替
・新型コロナ
・原材料(コスト)
・アパレル生産国
・生産ロット
・まとめ

・為替(円相場)

2022年は、とにかく為替(円相場)に大きく影響された年でした。2022年年頭1月は、¥105/$台だった円相場は、円安のピークの10月には¥150/$を突破し、約25%も円が安くなってしまいました。
我々のように資金力がない会社は、なかなか為替予約はできませんので、1月・2月・3月に契約した商品については、輸入時の¥140/$ぐらいの円相場で決済するという状況で、採算的には全く利益のない内容でした。
このような状況下で、海外生産を日本製に移管する動きも出ましたが、結局、日本ではキャパ(特に縫製キャパ)がタイトになり納期遅延と、それに加え縫製人員も海外の研修生が多くこの円相場下では、新しい研修生が来ないという不安も重なり、日本生産という話は急激にトーンダウンしています。
このコラムを書いている1月4日の円相場は¥132/$です。為替がどのように動くかは我々の力の及ぶところではないのですが、希望からすると¥120/$ぐらいでとにかく乱高下せず安定することが2023年にあたっての希望です。

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・新型コロナ

新型コロナがアパレル業界に影響がでたのは、2020年SSシーズン(SSシーズンの意味についてはこちら、)からです。2022年SSの商品は2019年の年末には製造が終わり既に日本に輸入され店頭への出荷を待っている状態です。2020年の年明けから日本でも新型コロナの蔓延がはじまり行動規制によるアパレルの店舗は閉店を余儀なくされましたが、やっと昨年2022年の中盤からは、日本ではWith コロナということで街に人手も戻ってきた感があり安堵しています。
一方、我々がアパレル製品の多くを製造している中国では、「ゼロコロナ」ですぐロックダウンしてしまい工場の稼働状況も把握できないような状態が続いたかと思うと、2022年年末にはゼロコロナ政策を転換解除するという非常に把握し難い状態です。
最近の中国人の話では、中国人全ての人がコロナに感染し収束していくというような楽観論もでていますが、2023年も引き続き注意が必要だと思います。

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・原材料(コスト)

これは為替とも関連するので2022年はアパレル業界も円安による原料高にも悩まされました。アパレル製品になる綿糸の原料は綿花で、2020年の綿花生産量の1位は中国、2位インド、3位アメリカ、4位ブラジル、5位パキスタン・・・・で日本は上位20位にも入っていません。ということで日本で紡績される綿糸の原料の綿花はほぼ100%輸入品なので円安の影響を大きく受けコスト高となっています。また、綿花自体の価格も2021年と2022年を比べると高くなっていますのでこの点でもコスト高になっています。ポリエステルやナイロンなども石油が原料なので円安と原油高の影響をモロに受けコストアップしています。
2023年の綿花相場も、人権問題での中国新疆綿からアメリカ綿への移管や、物流費や人件費の高騰と新型コロナウイルスのワクチン接種などによる世界経済復調で高い水位を維持していくと思われます。ポリエステルやナイロンなど合成繊維も同じように原材料高で推移するものと思われます。

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・アパレル生産国

これは円安による海外生産のコストアップの中でも触れたように日本製回帰の流れもありましたが体制変化に影響はないと思われます。現状、日本へ輸入されているアパレル製品の輸入数量(2021年実績)については、1位中国(61.7%)、2位ベトナム(13.3%)、3位バングラディシュ(7.3%)、4位カンボジア(5.8%)、5位インドネシア(3.2%)です。昨今、中国からASEAN諸国に移管はされていますが、まだまだ中国製の比率は高く推移します。
現状、中国はトランプ政権以降アメリカと政治的にも上手くいってませんのでアメリカ向けのアパレル製品生産についてはアメリカが高い関税をかけているため減少しています。これについてはバイデン政権でも同じことが続きますが、この状況はアメリカ向けの商売ができないため日本向けの小ロット生産にも対応するような変化が起こっているので我々にとってメリットです。
日本のアパレル製品の輸入浸透率(*)は98%ぐらいで推移しています。要するに日本に流通しているアパレルの2%しか日本で作られていません。これも過去10年で半分になっています。
という状況なので2023年も依然と日本生産は厳しい状況で、中国を中心とした東南アジアで生産に頼ることになると思いますが、ASEANでは小ロット生産にまだまだ対応できないので小ロット生産に限っては中国製がベストと思われます。

*輸入浸透率とは、
 輸入浸透率=輸入量÷(国内生産+輸入−輸出)✕100 で繊維産業界で使用されるものです。

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・生産ロット

アパレル製品の生産量は、直近の10年のピーク2013年を100%とすると、コロナ前の2019年は93%、若干コロナ前に戻っている2021年は85%という数字です。
大手のユニクロさんや、しまむらさんなどはコロナ前より販売数を伸ばしていますが、多くのアパレルさんは販売数を減らしてていると思われます。このような背景下で、アパレル販売のプレーヤーもインフルエンサーさんや個人のECサイト立ち上げなどで、ますますの小ロット化が起こってきます。小ロットといえば今までは日本生産を考えましたが、構造的な問題で日本で生産できる量が減っているのと一段とコストアップしているので、如何に海外で小ロット対応するかが2023年以降のポイントになってきます。

・まとめ

以上のように2023年以降のアパレル業界を取り巻く環境は厳しいものになることが予想されますし、安く作ってという考え方は既に通用しなくなっています。
このような状況なので作るアパレル製品のコンセプト・売り方に一層知恵を絞り、アパレルOEMメーカーとどの様に取り組むかが大きなポイントとなっていくでしょう。

今回も、最後までコラムを読んで頂きありがとうございました。
2023年も、みなさんのお役に立てるようなコラムをアップして参りますので、引き続き宜しくお願いします。

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