みなさん、こんにちは!
今回のコラムは、アパレルの生産を取り扱う方に企画・製造・販売分野で知っておいた方が良いという用語について簡単に解説したいと思います。一般に使われている場合と違った使い方をする用語もありますので、覚えておいた方が必ず役に立ちます。
また、今後、随時追加していきますので、行別検索が空欄になっていますことをご了承下さい。
用語一覧
【あ行+か行】
・打込み本数・A品/B品・SS/FW(エスエス/エフダブ)・SKU(エスケイユウ)・カットソー
【さ行+た行】
【な行+は行】
【ま行+や行】
【ら行+わ行+ん】
テキスタイル
テキスタイルとは生地と同じ意味です。使い方は「どのようなテキスタイルを使いますか?」というふうに使うことが多いです。素材という言葉もテキスタイル・生地と同様に使うことがあります。
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素材
素材はテキスタイルと同じ意味で使いますが、時には、綿・ポリエステル・ウールなどの繊維の種類として素材を使うこともあります。
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布帛(フハク)
布帛とは経糸(タテイト)と緯糸(ヨコイト)で作られた生地のことで織物とも言います。シャツ・デニム・ジャケット・コートなどに使用される生地です。
打込み本数
打込み本数とは、布帛(織物)の経糸と緯糸に使われている糸の本数の事です。綿40s200本ブロードというふうに使われ、これは綿の40sの糸を1インチ(2.54㎝)の中に、経(タテ)120本、緯(ヨコ)80本使っているという意味で、生地規格を明確にすることができます。
ニット(編物)
ニットとは糸をループ状にして構成された生地のことです。編物とも言います。セーターのことをニットといいますが、Tシャツやトレーナー、パーカーなどに使われている丸編み地もニット(編物)です。ジャージなども同じ種類の生地です。
目付(メツケ)
目付は、ニット地(編地)のm当りや㎡当りの生地の重さで、布帛でいう打込み本数のようなものでニットの生地規格としては重要なものです。m当り㎡当りの重さはgで表します。
カットソー
カットソーは、Cut(切る)とSew(縫製)からできている和製英語で、ニット(編物)の生地を裁断し縫製したものでTシャツやポロシャツ、トレーナー・パーカーなどを指します。
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仕様書
仕様書とは、縫製工場へ対してどのようなアパレル製品を作成するのかを、生地・詳細のサイズ・使用する副資材・2次加工について詳細を説明する指示書です。
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パターン
パターンとは、アパレル製品の一つ一つのパーツの型紙です。以前は手作業で型紙を作成していましたが、最近はCADというコンピューターで作成し、各工場へCADのパターンデーターをメールなどで転送し、若干の修正なども容易に行なえます。
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グレーディング
グレーディングとは、例えばMサイズのパターンを、S/L/XLなど他のサイズに展開していくことです。
要尺(ヨウジャク)
要尺とは、アパレル製品1着当たりに使う生地の使用量です。多くの場合mまたは㎝で表します。要尺は同じアパレル製品でも生地の巾によって違ってくるので、我々アパレルOEM生産会社は、アパレル製品に最適な生地巾で生地を作りコストダウンを考えます。
ロス
アパレル商品の生産上で無駄になるものをロスといいます。糸や生地など調達したものを使い切る場合はロスが少ない、生産数量の問題で残ってしまう場合はロスが多い、という具合に使います。
SS/FW(エスエス・エフダブ)
アパレル製品の展開シーズン(販売季節)を表すものです。SSとはSpring&Summerで春夏を表し、FWはFall&Winterで秋冬を表しAW(エーダブ)Autumn&Winterと同様に使われます。
品番
品番はアパレル製品につける物で、下げ札(タグ)などについているローマ字や数字で表記されたものです。品番を細かく細分したものがSKUです。
SKU(エスケイユー)
SKUとはStock Keeping Unitで、「在庫最小管理」などと訳されます。1つのデザインのアパレル製品に対して、例えば4色で3サイズ展開しているものは4✕3で12、12SKUということになります。アパレル製品を作成の場合は最小のSKU生産ロットというものが存在するケースもあります。
副資材
副資材とは、アパレル製品に必要なボタン・ファスナー・ブランドネーム・洗濯絵表示などの縫製副資材と、下げ札(ブランドタグ)・パッケージなどの包装副資材など多岐に渡ります。厳密に言うと縫い糸も副資材に当ります。
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A品/B品
A品とは、企画(発注者)・生産両者にとって完全(合格)な品質のものです。キズ・汚れなど欠点があるものはB品です。ただ取り扱う会社によってA品の定義が明確でない部分も多々あるので、お互いのコミニケーションが大切です。
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上代(ジョウダイ)
上代とは、一般小売価格です。小売店と一般消費者間の販売価格です。アパレル業界での上代は、消費税別のケースが多いですが、商談時には消費税込みか、消費税別かを明確にした方が、後からのトラブルを防ぐことがあります。
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下代(ゲダイ)
下代とは、「卸価格」「仕入れ価格」と同じ意味で、小売店(販売者)と仕入先(生産者)との間の取引価格です。小売店としては下代が原価になる訳です。
原価率(掛け率)
原価率は、下代÷上代です。上代¥4,900のアパレル製品を、下代¥1,300で仕入れた場合は、1,300÷4,900=26.5%が原価率(掛け率)です。多くのアパレルメーカーは、量販店や百貨店に卸していることもあるので目標とする原価率は低いケースが多いです。
物流費
物流費とは、アパレル商品の送料(運送費)・輸入費用(海外生産の場合)・倉庫で保管する場合は保管料・作業量などです。送料は、アパレル商品を工場からお客様指定地までの運送料と、通販などの場合は倉庫から一般消費者までの配送料があります。保管料は倉庫での保管費用と倉庫に入庫する場合と出庫する場合の費用の入出庫料なども含む場合があります。作業料は、保管倉庫で下げ札をつけたりバーコードシールを貼ったりする作業料と、ダンボールカートンから商品を取り出し個別包装するピッキング費用などがあります。
商品原価に大きく影響する項目なので注意しましょう。
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まとめ
今回のコラムでは、アパレル製品の製造や販売などの必要な用語を解説しました。これ以外にも多くの用語が使われていますが最小限これだけは!とういものを厳選しましたので、みなさんのアパレル製造・販売にお役に立てれば嬉しいです。
今回も、最後までコラムを読んで頂きありがとうございました。これからもアパレル業界・繊維業界に関する情報をコラムアップしていきますので、引き続き宜しくお願いします。
また、アパレル製品を素人だけど作ってみたいという方や、この用語の意味は?という方は以下からお問い合わせ下さい。
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