みなさん、こんにちは!
今回のコラムでは、少し専門的な話になりますがアパレル製品製造において、必ずなくてはならない重要なパターン関係についてお話します。パターンは日本語では型紙といい、これがないとアパレル製品製造のために必要な生地のm数が分かりませんし、m数が分からないということはコストも算出できませんし、生地を正確に裁断することもできないので非常に重要なものだということを理解して頂けると思います。
目次
パターンメーキングとは
パターン作成の注意点
プロダクトパターン
プロダクトパターンの注意点
グレーディング
マーキング
まとめ
パターンメーキングとは
パターンメーキングとは文字通りパターン(型紙)を作る作業で、アパレル製品製造の第一段階です。パターンメーキングは平面的な生地を立体的な身体に合うように裁断し縫製できるように平面展開することです。また、生地の伸縮性や、裁断する方向性などにも注意してパターン化する必要があります。
以前は、上の写真のように人間が紙に記入してパターンにしていましたが、現在はCAD(Computer Aided Desing)というコンピュターを使って作成されることが増えてきました。これによって、パターンデーターを海外にもインターネットで電送することができ時間的・費用的にも軽減できるようになりましたし、グレーディングやマーキングなども容易にできるようになりました。(グレーディング・マーキングは後ほど説明します。)
パターン作成の注意点
・パターンは、アパレル製品に使われる生地の特性に注意する必要があります。生地の厚さ・生地の硬さ・生地のドレープ性・生地の強度などを勘案し作成する必要があります。
・パターンは、型くずれや着くずれを防ぐため、生地の方向性(地の目)を注意する必要があります。
・パターンは、切り替え線やスリットなどは着用に支障をきたさないように注意する必要があります。
プロダクトパターン
プロダクトパターンとは、我々が一般的にパターンと言っているものであり、アパレル製品製造の量産に使用されるものです。この最終のパターンをプロダクトパターン(工業用パターン)と言います。
プロダクトパターンの注意点
・生地の特性を勘案した正しい縫い代の設定が重要です。縫い代とは、ミシンで縫い合わせている部分の事です。
・各パーツを縫い合わせる場合にずれが生じないようにマーク(ノッチという)が重要です。
・パターンには、縫いねじれなどが起こらないように、地の目(生地の目線)を正しく表示することが重要です。コール天などの生地は反対方向を縫い合わせると色が違って見えることがあります。
・ポケット位置などがずれないように目打ち(目印)をする必要があります。
・縫製仕様、デザインを勘案し、裁断線、縫合せ線はできるだけ直線に近付ける必要があります。
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グレーディング
グレーディングとは、基準サイズで作られたパターン(マスターパターン)を他のサイズに拡大したり縮小したりすることです。重要なことは、グレーデングによってデザイン・シルエットが崩れないようにすることです。
マーキング
マーキングは型入れ、型置きとも言われ、プロダクトパターンでつくられたアパレル製品の全てのパーツのプロダクトパターンを使用する生地(テキスタイル)や芯地などの副資材に並べていくことです。
注意点は、
・生地(テキスタイル)や芯地などの副資材のロス(裁断くず)を少なくすること。
・生地(テキスタイル)の方向性や毛羽の方向性に注意すること。
・全てのパーツを同一方向にマーキングすること。
・1着分は同一方向にマーキングすること。
・各種サイズのパターンを、パーツを離れ離れにせずマーキングすること。
・マーキングした最後はできるだけ直線にする。
・アパレル製品の型くずれを防ぐため地の目を通す。
・ボーダーやチェック柄などの場合は、縫製した時のために柄を合わせる。
まとめ
今回は、少し専門的になってしまいましたが、パターン関係についてお話しました。アパレル製品製造上、あまり目立つものではないですが、非常に重要なものだからです。弊社はパターンについては、アウトソーシングしている契約パターンが作成することもできますし、生産工場でパターンを作成することもできますので、お気軽にご相談下さい。
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今回も、最後までコラムを読んで頂きありがとうございました。これからも、アパレル・繊維業界のいろいろな記事をコラムで紹介していきますので、引き続きよろしくお願い致します。
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