みなさん、こんにちは!
今回のコラムは、アパレルOEM・ODM製品製造において、非常に重要な最後の工程の検針について、お話したいと思います。
アパレル製品で人に損傷を洗える重大事故は、
①衣服の物理的刺激(生地が硬すぎて皮膚と擦れあって皮膚を傷つけるなど)
②科学的刺激による皮膚障害(生地にホルムアルデヒトが残留しかぶれるなど)
③表面フラッシュによる火傷や二次災害(家事時に使っている日が引火し生地の表面を速いスピードで燃え広がるなど)
④残留針による傷害(縫製時に使用するマチ針や折れたミシン針で皮膚を傷つけるなど)
があります。
今回のコラムでは④に関する「ミシンの折れ針の混入」を防ぐ検針についてお話したいと思います。
ここまで読まれて「そんなにミシンの針って折れるの??」と思われるかもしれませんが、めちゃくちゃ折れるんです!
一概に、1日何本とか、アパレル製品1枚あたり何本とか言うのは難しいですが、ほんとうによく折れ、その針の管理は大変で重要なのです。
これから、ミシン針が折れたときの対処から、最後の検針に至るまでを順を追ってお話していきます。
目次
ミシン針が折れたら
検針
最後に
ミシン針が折れたら
STEP1
まず、ミシン針が折れたら針が折れたミシンの半径2〜3mにあるミシンを止め、縫製の作業を停止します。その理由は、工業用ミシンはすごいスピードで縫製しているので、ミシン針が折れたら2・3片またはそれ以上に折れ広範囲に飛び散っている可能性が多いからです。
STEP2
半径2〜3m内にあるミシンの仕掛品を片付け、仕掛品すべてを検針機に通し折れ針が混入して無いかを確認します。それと並行し折れ針をさがし、見つかった断片をミシン針管理台帳に貼り、新品のミシン針と比較しすべての断片が回収できたかを確認します。
回収できてない場合は、仕掛品の片付け・検針の範囲と、断片を探す範囲を半径3〜5mの広げて確認していきます。
STEP3
STEP2で、まだ完全に断片が見つかってない場合は、ミシン本体の内部、例えば送り歯の下や、針板の下などにも断片が入り込んでしまう場合もあるので徹底的に探します。
実際のところ、ここまでで折れ針が見つからないことも稀にあります。その場合はこのあとにお話する検針でチェックすることになります。
余談ですが、ここまで折れ針の管理を厳しくするのは日本のマーケット向けだけです。欧米向けは折れ針もふくめ異物の混入にもここまで厳しく管理する必要がありません。
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検針
【引用元:株式会社ハシマホームページより】
検針機作動チェック
検針は検針機で行います。検針機は作動不良がないか1日3回(始業時・昼・夕方、)検針機専用のテストピースでチェックします。
チェックの方法は、上の写真のグレーの部分がベルトコンベアーになっており手前からテストピースを通し写真のブルーのところで金属を検知した場合はベルトコンベアーが止まり作動をチェックします。テストピースはベルトコンベアーの左右・中央とベルトコンベアーからの高さ3箇所合計9箇所を通しチェックしています。
検針
生産したアパレル製品は、すべてこの検針が最終工程で検針機に2回かけます。このブルーの検針部分が2箇所ある検針機もあり、この検針機を通過した商品は壁で仕切られており絶対現場に戻らないように管理されています。検針機をパスした商品と、未検針の商品が混同しないためです。
🔴🔴動画:検針
最後に
今回のコラムでは、アパレルOEM・ODM製造において、重大事故に繋がる④の残留針による傷害を防ぐために重要な検針工程についてお話ししてきました。我々、アパレルOEM・ODM生産会社は、新規の縫製工場とお付き合いする場合に一番注意を払ってチェックする箇所は、この折れ針の管理方法と、検針工程です。先にも書きましたが、欧米向けを生産している工場は、日本マーケットほど折れ針・異物混入には厳しくないので、生産する場合はかなり注意が必要です。
アパレルOEM・ODMの製造というと素材・テキスタイル・縫製などに目を向けがちですが、今回のコラムに書きました検針とう重要工程があることもわかっていただけると嬉しいです。
弊社は、重大事故を防ぐように検針工程にも十分配慮してアパレル製品を生産しておりますので、安心してアパレルOEM・ODM生産をお任せ下さい。
今回も最後までコラムを読んで頂きありがとうございました!
これからも、アパレルOEM・ODM生産の裏側などコラムアップしていきますので、引き続きよろしくお願いします。
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