【アパレル素材解説】ポリエステルとは

皆さん、こんにちは!
今までのコラムでは、【アパレル素材解説】として「綿」「麻」「紙糸」といろいろなアパレル製品に使用されている素材について紹介してきました。これらのコラムが結構好評なので、今回はポリエステルを取り上げ解説していきたいと思います。

目次

ポリエステルとは

ポリエステル繊維の作り方

ポリエステルの種類

ポリエステルの一般的な特徴

ポリエステルの一般的なデメリット

最後に

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ポリエステルとは

 アパレル製品に使用される素材としては、自然の植物などから作られる綿・麻などの天然繊維と石油などを原料として作られる合成繊維とがあります。ポリエステルは、この合成繊維の代表格で繊維素材の中で最も多く使われている素材です。
 ポリエステルは、石油に含まれる「キレシン」という物質を取り出し他の科学物質とつなげて素材を構成しています。

 

ポリエステル繊維の作り方

 ポリエステル繊維の作り方は、チップ化した原料を熱で溶かし、細いノズルから押し出し繊維にしています。小さく細かいノズルから出したものはマイクロポリエステル、十字形やW型などのノズルから出したものは異型断面ポリエステルと呼ばれ、異型断面ポリエステルは、断面を水分がより拡散されやすいため吸水速乾アイテムに使われています。

 

ポリエステルの種類

 一言にポリエステルと言ってもいくつかの種類がありますので、下記、アパレル製品によく使われるものを紹介していきます。

ポリエチレンテレフタレート(PET)

 ポリエチレンテレフタラート(Poly Ethylene Terephthalate:略称PET)はペットボトルの材料としてもよく知られており、繊維としてはポリエステルと呼ばれ合成繊維の内30%を占める素材で、エチレングリコールとテレフタル酸によって生成されています。アパレル業界ではこれを一般的なポリエステルと呼んでいます。ポリエチレンテレフタラートの特徴は、耐熱耐寒性に優れ、透明性が高く、電気絶縁性が良くなとがありますが、単体で使うと脆く、高温やアルカリ雰囲気では加水分解を起こしやすいという事です。

ポリブチレンテレフタレート(PBT)

 ポリブチレンテレフタラート(Poly butylene terephthalate:略称PBT)は、PETと並ぶアパレル製品に使われるポリエステルです。テレフタル酸とプチレンテレフタレートによって生成されています。ポリブチレンテレフタラートの特徴は、ストレッチ性があり、緩やかなキックバックがあり捲縮性(ケンシュクセイ:バネのような構造で反発性がある)が高く、ハリがあるという事です。
 またPBTは石油由来ですが、バイオ由来の原料にしたものが、ポリトリメチレンテレフラレー(Poly Trimethylene Terephthalate:略称PTT)で、特徴としてはPBTよりストレッチ性があると言われ、帝人のソロテックス®や東レのライクラ®がそれにあたります。

ポリエチレンナフタレート(PEN)

 ポリエチレンナフタレート(Poly Ethylene Naphthalate:略称PEN)は、ペットボトルの原料として知られており、テレフタル酸とエチレングリコールによって生成されています。特徴として耐久性と耐水性に優れるため衣料以外カーテンやロープなどにも使用されています。

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ポリエステルの一般的な特徴

強く変形しにくい

 ポリエステルは繊維自体が非常に丈夫なので、他の繊維に比べて洗濯耐久に優れています。洗濯を繰り返しても縮みや変形することが殆どありません。一般的に分散染料で高温高圧染色するため、他の繊維に比べ色落ちも少ない素材です。

速乾性がある

 ポリエステは、本来、ほとんど水分をすいません。よくポリエステルが吸水性があると思っている人がいますが、これは間違いです。水を吸わずに拡散する(毛細管現象)ようにしているため吸水しているように見えるのです。吸水ぜず拡散し蒸発しやすい特徴を活かしてスポーツウエアに採用されています。

熱に強い

 ポリエステルは熱に強い素材です。この熱に強い特徴を活かしているのがスカートのプリーツ加工や、熱を掛けて型押しするエンボス加工です。この性質を熱可塑性があるといいます。

 

ポリエステルの一般的なデメリット

汚れを吸着しやすい

 ポリエステルは親油性が高いので汚れや皮脂汚れ、ニオイなどを吸着しやすいデメリットがあります。洗濯時に他の洗濯物から出た汚れを吸着していくことがあり、最初はきれいな白だったTシャツが、洗濯を繰り返すことにより黒ずんでいくのはこのためです。

静電気を起こしやすい

 ポリエステルは特徴のところでも触れたように、ほとんど水分を含んでいないので静電気を起こしやすいですし、ポリエステルはマイナスの帯電繊維(他にアクリル・アセテート)なのでプラス帯電のある繊維(たとえばウール・ナイロン・レーヨン)との間に静電気を起こしやすいデメリットがあります。静電気を起こしやすいということはプラス帯電繊維と混紡(他の繊維例えば綿とまぜて紡績すること)すると毛玉(ピリング)も起こりやすくなります。

最後に

 今回は、【アパレル素材解説】のシリーズとして、ポリエステルについて解説しました。ポリエステルの繊維は、アパレル原料の中でも非常に多く使われている原料です。ただ最近は、原料が石油系ということや、家庭洗濯してポリエステル繊維が取れ海中に流れ出すというマイクロプラスチックの問題などで地球環境に対しては良くない面も取り上げられています。しかし、現状、ポリエステルを作っている合繊メーカーが環境負荷の少ないポリエステルの開発も進んでいますので、また別の機会に紹介したいと思います。

 今回も最後までコラムを読んで頂きありがとうございました。

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