【アパレル素材解説】綿(Cotton)素材とは

アパレルに使われる素材は、綿・ウール・ポリエステル・シルク・アクリルなど様々あります。
この中でも圧倒的に使用されている素材は綿(Cotton)です。一言で綿と言っても色々な種類がありますので
今回は、この綿について解説したいと思います。

 

目次

1.綿とは
2.綿の特徴
3.綿の紡績の工程
4.綿の染色
5.差別化綿糸
6.まとめ

 

1.綿とは

綿花は古くはインダス文明のときから存在していたようでそのルーツは明らかではありません。
綿は、農産物なので主成分はセルロースで風土・気候などの要素によって品質が非常に左右されます。綿は、温帯から熱帯で生育する植物で、春に種を蒔くと2〜3ヶ月で花が咲き、その花が落ちた後に種子が成長し、種子のなかにできた繊維が綿(上記写真)でこれを紡績したものが綿糸でこれをアパレルに多く利用しています。

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2.綿の特徴

綿素材の特料としては、
吸水性に優れ、着用時の汗を吸いやすい
・吸水した水分は蒸発拡散されやすい
・汚れは着きやすいが洗濯で落ちやすい
・シワになりやすいがアイロンなどでシワがとれやすい
・燃えやすい                      
というような特徴があり、インナー・肌着を始めアパレル製品には向いている素材です。

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3.綿の紡績の工程

綿の一般的な紡績工程は簡単に言うと
・綿のワタから繊維以外の夾雑物を取り除く
    ⬇
・繊維を束ね細く引き伸ばす
    ⬇
・引き伸ばす際に、櫛のような物で糸になりにくい短い繊維を取り除く
    ⬇
・繊維の束に撚りをくわえ細くする

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4.綿の染色

綿の染色は、特徴にもあるように吸水性が優れているので染色はしやすい素材です。繊維と染料が科学的に結合する反応性染料を使用し洗濯耐久性を向上しましたが、すべての色で洗濯耐久性の問題が無くなってきたわけではありません。スポーツウエアなど耐久性を要求するアイテムには発色性・価格などの問題はありますが耐久性の良いスレン染料なども用いられます。

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5.差別化綿糸

綿の糸(綿糸)には、産地・コンセプトなどで色々な糸があります。作ろうとするアイテムなどによって使い分ける事が必要です。

【アメリカ綿(アメリカ大陸・大陸近郊で栽培された綿花で紡績した糸)】

(スーピマコットン)
スーピマとは、Superier Pimaを略したもので繊維長が長い米国産ピマコットンを紡績した高級綿糸です。光沢があり、風合いも良いためドレスシャツ・高級肌着などに多く使用されます。
(Cotton USA)
Cotton USAの綿花で紡績された糸で、Cotton USAは、土壌・使用する水・土地使用効率など栽培農家と地球環境に配慮した環境で栽培されているサステナブルな綿花で紡績された綿糸です。コスト的にも使いやすく、カジュアル関係から肌着まで幅広く使用されます。

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(カリビアン・シーアイランドコットン)
シーアイランドコットン(海島綿)は、カリブ海の西印度諸島で栽培された超長綿です。この海島綿で紡績された綿糸がカリビアン・シーアイランドコットンで、超長綿なので非常に光沢があり、ソフトな風合いが特徴です。
風合い・光沢などを生かした高級なドレスシャツ・肌着など広い用途で使われます。
(アメリカン・シーアイランドコットン)
カリブ海西印度諸島の海島綿DNAの綿花をアメリカで栽培し、そのアメリカ産海島綿を紡績した高級綿糸です。アメリカ産海島綿も、超長綿なので非常に光沢があり、風合いも柔らかいという特徴がある綿糸です。

【エジプト綿(エジプト近郊で栽培された綿花で紡績した糸)】

(ギザ)
エジプト・ギザ地方で栽培された綿花で紡績された糸です。この綿花も繊維長が長い超長綿で優しい風合いと光沢感が特徴です。全世界で栽培される綿花の1%未満の生産数量で希少価値もありますが、気候などの影響で供給に不安定な一面もあります。ギザ(GIZA)にも、色々な種類があり最高級品番はGIZA45などの番号がついています。

【インド綿(インドで栽培された綿花で紡績した糸)】

インド綿は、一般的には超長綿ほど繊維長は長くない中長綿です。中長綿なことと一部の綿花は機械を使わない手摘みのため繊維が傷つけられていないため風合いがソフトなのが特徴です。ただ、異繊維などのコンダミネーションがよくある為、白物が多い肌着やドレスシャツに使うには糸を厳密に選定する必要があります。
(スビン)
インドの超長綿スジャータ(SUJATA)とビンセント綿(St.VINCENT)を交配してできた綿花がスビンです。生産量が限られておりワタが手摘みされている為、繊維が傷つけられていないためソフトな風合い・光沢感が特徴です。
【中国新疆綿】
中国でも新疆で栽培された綿花で紡績された糸です。新疆綿の中にも超長綿があります。ただ、最近は新疆での様々な問題で使用量は減ってきています。

これらの差別化綿糸は多くの場合、訴求用の下げ札などが用意されているので活用されるのもよいかと思います。

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6.まとめ

ただ綿を使った製品のほとんどは差別化されたものではありません。世界の綿花生産量は、1位:中国・2位インド・3位アメリカ・4位ブラジル・・・・となり世界各国で生産されています。ほとんどのアパレルは上位4カ国の一般的なワタを使って紡績された糸で生産されていると思います。
また、綿の素材はアパレルを使用する人にとっても取扱いやすい素材なので、それぞれの特徴と特徴を生かしたアイテムの開発が用意だと思います。

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このたびは、「綿について」のコラムを最後まで読んで頂き有難うございました
今後も、アパレルに携われる方、アパレルに携わろうとお考えの方にお役に立てるよう色々な情報を発信してまいりますので宜しくお願いします。

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