アパレル、服に使われる生地(テキスタイル)の評価方法・品質基準について。

 私達が着ているアパレルに必ず使用されている物といえば「生地(テキスタイル)」です。この生地(テキスタイル)の品質基準は、一定の国家基準JISで管理されており、この基準に合格しているものでなくては、購入したお客様に迷惑をかけることになります。
 ということで、今回は、生地(テキスタイル)の品質評価方法・品質基準について簡単に解説します。試験方法の詳細は、一般財団法人ボーケン品質評価機構・一般財団法人カケンテストセンターなどのHPをご覧になって下さい

fabric rolls at market stall – textile industry background


目次

1.物性試験

2.染色堅牢度

3.機能性試験

4.その他重要な試験

5.まとめ

1.物性試験

 物性試験とは、洗濯での変化生地の強度などを測定する試験です。
主な項目には「寸法変化率」「引張強度」「破裂強度」「ピリング」「スナッグ」などです。それぞれの項目について以下で、簡単に解説します。
 「寸法変化率」以前は、収縮率とも呼んでました。洗濯方法でどのように生地(テキスタイル)が縮むまたは伸びるかの検査です。
 「引張強度」は織物を引っ張って破れないかの強度の試験です。
 「破裂強度」は編物を引っ張って生地が破れないかの試験です。
 「ピリング」は生地の毛玉が出るか出ないかの試験です。
 「スナッグ」は生地が爪などで引っ掛からないかの試験です。

2.染色堅牢度

A machine for washing clothes, bed linens, etc..

 染色堅牢度(けんろうど)とは、染色した生地の色が落ちないか、またどのように変化するかを試験するものです。
主な項目には「洗濯」「耐光」「汗」「水」「摩擦」「塩素処理水」「汗対光」があり以下で簡単に解説ます。 
 「洗濯堅牢度」は、家庭洗濯での生地の色の変化・他の物への色移り(移染)を検査する試験です。
 「耐光堅牢度」は、生地の色が光(日光)で変化しないかの試験です。
 「汗堅牢度」は、生地の色が汗の作用で変化しないかの試験です。
 「水堅牢度」は、水に濡れた生地の変化と、その生地に触れていたものに対する色移り(汚染)の検査です。
 「摩擦堅牢度」は、生地のこすれで、色移りの状況を検査する試験です。乾いた生地と湿った生地、2種類で検査します。
 「塩素処理水堅牢度」は、水道に含まれている塩素や、プールの水の塩素で、生地の色が変化するかを検査する試験です。
 「汗対光堅牢度」は、光と汗の複合による生地の色の変化を検査する試験です。スポーツウエアなどで大事な試験です。

3.機能性試験

Dry clothes in the air with sun light

 主な機能性試験には、「吸水速乾(吸汗速乾)」「抗菌防臭」「消臭」「遠赤外線」「帯電性」「吸湿発熱」「保温性」「UVカット」「防汚性」などがあり、以下で簡単に解説します。JISの規格が明確なものもありますが、独自(アパレル・小売)で基準を設けているものがあります。
 「吸水速乾」は、生地がJIS規格に即した時間内で、水を吸い・乾燥するかの試験です。
 「抗菌防臭」は、繊維(生地)上の、細菌の増殖を抑制しているかの試験です。
 「消臭」は、生地の消臭性(臭いを消す)を検査する試験です。アンモニア・汗・タバコ・加齢臭など匂いの種類によって区分されています。
 「遠赤外線」は、セラミックスなどの保温性のある材料を練り込んだ生地の着用時の保温性を検査する試験です。
 「帯電性」は、静電気発生を抑制した機能を検査する試験です。
 「吸湿発熱」は、空気中の水分が繊維に吸着した時に発生する熱(収着熱)を利用し温感をもたせる機能を検査する試験です。
 「保温性」は、繊維・生地の熱の逃し難さを計測する試験です。
 「UVカット」は、日光に含まれる紫外線の遮蔽率と、紫外線防護係数の測定試験です。
 「防汚性」は、生地が汚れにくい・生地に汚れがつかない・汚れた後洗濯で落ちやすいなどを計測する試験です。

4.その他重要な試験

Woman scratching her arm.

 以上の試験以外にも、「混用率試験」「遊離ホルムアルデヒト試験(ホルマリン試験)」「特定芳香族アミン類の分析試験」など重要な試験がありますので、以下で簡単に解説します。

 「混用率試験」は、生地に含まれる繊維の割合を調べる試験です。例えば綿100%とか、綿70%ポリエステル30%とかで、洗濯絵表示作成にも重要な役割があります。
 「遊離ホルムアルデヒト試験(ホルマリン試験)」は、ホルムアルデヒトが遊離する度合いを検査する試験です。簡単に言うと、人体への悪影響があるホルムアルデヒトの量を調べる検査で、ベビーアイテム・下着類は特に数値管理されています。
 「特定芳香族アミン類の分析試験」は、2015年から施行された法律により人体に有害な「アゾ染料」の使用が規制されました。そのアゾ染料が使われていないかの試験です。

5.まとめ

Two baskets of dirty laundry in the washing room

以上、主だった生地(テキスタイル)の品質試験を紹介してきました。単なる生地(テキスタイル)と思われがちですが、安全・安心・消費者保護のため数多くの品質基準を満たしています。これらを軽く考えると、いろいろなクレームを発生させ時には人体に被害を与えてしまうこともありますので注意して下さい。

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