【ズバリこれだ❗】ボクサーパンツに使う生地について

みなさん！こんにちは！
今回のコラムでは、弊社にお問合せ頂くアイテムTOP３に入るボクサーパンツにどの様な生地を使うのかを紹介したいと思います。
以前のコラムで、ボクサーパンツ用の生地（布）・素材について紹介しました。（⭐関連コラムはこちらから、）今回のコラムでは、逆の考え方で、こんなボクサーパンツを作りたいなら、どの様な生地を使えばよいか！を紹介していきたいと思います。

一般的にボクサーパンツに使用される生地は、体にフィットするようにベア天竺・ベアフライスです。このベアというのはポリウレタン繊維（ゴムのように伸び縮みする繊維）を、そのまま何も加工せずに他の糸と合わせて生地にしているもので、ボクサーパンツの洗濯絵表示の組成は、例えば綿95％ポリウレタン5％という表示になっています。
今回はこのベースとなる生地をボクサーパンツの種類でどう使い分けるかという内容で解説していきます。

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目次

プリントボクサーパンツ
ボーダーボクサーパンツ
無地ボクサーパンツ
その他関連事項
まとめ

 

プリントボクサーパンツ

プリントボクサーパンツには、表面に凹凸があるとプリントが乗りにくいので基本的にはベア天竺がベターです。下記でベア天竺の素材別特徴を解説します。

ポリエステルベア天竺

ポリエステルとポリウレタンで作られた天竺です。このポリエステルベア天竺生地にプリントした場合の特徴は、染料の発色が良いのできれいなプリントデザインが表現できることです。それに加えて転写昇華プリントが可能なので小ロットのプリントが可能ということです。昇華プリントの場合は、デザインに使う色数などの制限も少ないので、きれいでファッショナブルなプリントボクサーパンツを作るには最適な生地と思いますが、ポリエステルなどの化学繊維に肌が合わないという人がまれにおられるので、その点は要注意です。

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綿ベア天竺

綿の糸とポリウレタンで作られた天竺です。先にも書きましたようにポリエステルは肌に合わないので、やはり天然繊維という方には綿ベア天竺がお薦めです。綿ベア天竺にプリントする場合は、風合いを損なわない反応性染料でオートスクリーン・ロータリースクリーンというプリント手法になります。ただ非常にロットが大きい点がデメリットです。1色2,500枚ぐらいがミニマムロットとなってしまいます。小ロットで作成したい場合はハンドのシルクスクリーンがありますが、使用する染料が顔料のため風合いがあまり良くありません。

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ボーダーボクサーパンツ

上の写真のようなボクサーパンツはボーダーボクサーパンツ（または先染めボクサーパンツ）といいます。この生地は、先に糸を染色し（先に糸を染めるので先染め・上の写真の場合は、ホワイト・ブラック・ブルー・グリーンの糸を作る）、その後ポリウレタンと一緒に生地にします。この様に先に糸を染める場合は、糸を染色するロットに合わせ生地を作ってしまうと、大きな数量を作る必要があるため非常に物作りのハードルが上がってしまいます。
生地組織的には、先染めボーダーベア天竺か先染めボーダーベアフライスがお薦めです。数千枚単位で作成をお考えなら、オリジナルのカラー・ボダーピッチ（ボーダーの柄）で生地を作成することが可能ですが、できるだけ小ロットでとお考えなら「既存品ストック生地」の活用をお薦めします。既存品ストック生地なのでご希望の生地ズバリとはいきませんが、いろいろな種類がありますのでご希望の生地に近いものはあると思います。

【既存品ストック先染めボーダー生地例】

 

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無地ボクサーパンツ

無地ボクサーパンツに最適な生地は、これまでに紹介したポリウレタン入りの生地であれば後は素材・風合いなどの好み次第です。作成数量が数千枚の場合は本当に自由度が高く素材選択ができます。少ない場合でも、例えばオーガニックコットンを使いたい等、差別化した糸をつかう場合も物作りを工夫することによって作成可能な場合がありますので、是非、お気軽にお問合せ下さい。
また、無地のボクサーパンツであればブランドロゴのシルクプリントや刺繍なども映えるのでお薦めします。無地も小ロットでということであれば先染めボーダー生地同様、既存品ストック生地がありますので色々な対応が可能です。

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その他関連事項

機能

機能としては、汗など乾きやすくする吸水速乾や、汗のニオイを防ぐ抗菌防臭、夏場を快適に過ごす接触冷感、冬場には保温・吸湿発熱などがあります。

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ウエストゴム

ウエストゴムも無地の物や、ジャガードやプリントでブランドロゴを入れることも可能です。

洗濯絵表示

一般的な洗濯絵表示はポリエステルサテンなどにプリントした物をウエストゴムに縫い付けているケースが多いですが、やはり履き心地を考えると本体にプリントすることも可能なのでご検討下さい。

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まとめ

今回のコラムは、最近、作成依頼のお問合せの多いアイテムの一つであるボクサーパンツについて、どんなボクサーパンツを作りたいかによってどのような生地素材を選べばよいかという見方で書いてみました。
これから、ボクサーパンツのオリジナルブランドを立ち上げてみたいとお考えの方や、新しくボクサーパンツを新しい商品として導入したいとお考えの方にお役に立てたら嬉しいです。

今回も、最後までコラムを読んで頂きありがとうございました‼

これからも、アパレル繊維業界のいろいろな情報を発信してまいりますのでよろしくお願いします。

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