服を作る。とは、(前編/糸・生地編)

最近、オリジナルアパレルブランドを立ち上げたいという問い合わせが増えています。ただ、何をどうすればよいのか分からない方も多いようなので、「服」って何からどう作られているのかを簡単に書いていこうと思います。
今回(前編)は、糸・生地について書いていきます。

糸は、服の材料の生地を作るために織ったり編んだりする為の材料です。
一言で糸と言っても、大きく分けると天然繊維合成繊維に分かれます。天然繊維とは文字とおり天然の材料で、綿・麻・ウール・シルクetcで、合成繊維とは主に石油由来である、ポリエステル・ナイロン・アクリルetcがあり、歴史的に見ると天然繊維の代用品として合成繊維が発明される訳ですが、現在は、合成繊維は天然繊維の代用品ではなく機能面でもちゃんと確立された繊維になってます。このような原料を、撚ったり、束にしたものが糸です。
糸には、色々な太さがあります。ブラウスなどの薄い生地は細い糸を使い、デニムパンツなどの厚い生地は太い糸を使います。糸の太さを表す物は、番手と言います。番手にも素材によって色々ありますが、この番手の説明については今回は割愛させて頂きます。
では、糸はどこで作られているのでしょうか?
それは、紡績会社です。紡績会社と言ってもピン!とこない方が多いかもしれません。日本でいうと東レ・帝人・旭化成・ユニチカ・東洋紡・クラボウ・シキボウなどです。
今から、30年ほど前はこれら日本のメーカーで製造された糸を使って生地・服を作ってましたが、現在は日本で流通している服のほぼ100%が海外(中国・ASEAN・etc)製になってます。
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生地

生地は、服を作る為の布地で大きく分けて織物編物に分けることができます。(関連記事はこちら、
織物は、経糸と緯糸でできておりシャツ・ブラウス・スーツ・デニムなど、最近はストレッチ性の生地も開発されましたが、編物に比べ縦横に伸びたり動きにくい生地が織物です。
編物は、糸を針で編んだ生地です。商品としては、Tシャツ・トレーナー・パーカー・セーター・ボクサーパンツなどで、靴下・パンストなども編物です。編物と言うとセーターを連想されると思いますが、セーターも編物の一種です。
織物・編物の区別は、一般の方には難しいかもしれませんが、服の用途に合った生地を使わないと商品として成り立たなくなるので要注意です。手前味噌にはなりますが、こういう点も含め一貫フォローできるのが弊社オフィス雅です😁。
糸を染色した後、織り・編みする生地(先染め生地という)はありますが、一般的には色のついていない糸(生成り糸)を織り・編みして生地(生機(きばた))にし、その後に染色を行います(後染め生地)。
染色も、1色に染めてしまう無地染と、モチーフ柄を捺染するプリントに大きく分かれます。綿・ウール・ポリエステルなどの素材によって、使用する染料も違いますし、染色の設備(染色機)や染色工場も変わってくる場合があります。
ここで、余談ですがプリントの柄をネットなどから引用する場合は要注意です!柄が、意匠登録されていたりすると後々問題になり、販売した商品を引き上げたり、柄使用料を柄の製作者から要求されることもあるからです。
最近では、日本・中国で、色々な用途向けに色・柄を付けた生地が販売されています。1反約40〜50m単位で購入することも可能なので、少々コストは高く付きますが、小ロット生産にはこのような生地を使うのも選択肢の一つと思います。
またまた、手前味噌にはなりますが😁、この様な生地の提案からも当社で行うことができますので、お気軽にご相談下さい。

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前編まとめ

今回は、服を作るにあたって重要な、糸と生地について書いてみました。
一言で、服(アパレル)といっても、色々な物の組み合わせで商品になっています。また、その組み合わせの相性が悪いと商品になりません。
そういった意味で、これから服を作ろうと思われる方は、具体的なアイテムをまず決定し、それに合った糸・生地を選択することが大切と思います。

このたびは、最後まで読んで頂きありがろうございました。
服を作る。とは、後編では、縫製以降の工程について書いていこうと思いますので、
少々お待ち下さい。

また、服作りなど、繊維製品にお問い合わせは、Zoomで対応致しておりますので、
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