今回は、お問い合せの際によく相談としてある「小ロット・低コスト」と言うことについて触れたいと思います。
この相談をされるほとんど方が、小ロットとは何枚のことを言われているのか?低コストとは幾らのことを言われているのか?ということがハッキリしていません。なので、漠然と小ロット・低コストを希望されても答えることはできません。ということになります。
では、以下で、どういう考え方で進めていくのか紹介していきますので、これからアパレルブランドを立ち上げようと考えている方、また小ロット・低コストでアパレルを作ろうと考えている方の参考になればと思います。
アパレル製品は、生地を縫製することできるので、大きく生地・縫製に分けて紹介していこうと思います。
目次
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生地は、染色前の生機(キバタと読みます)が必要です。オリジナルの生地を作成したい場合はオリジナルの生機を作る必要があります。生地の長さは一般的には1反(タン:生地の単位)40m〜50mで、作る商品の要尺(1着の生地必要数量)にもよりますが1反で50枚ぐらいの商品ができます。では50枚でもできると思われるかもしれませんが、1反ではサンプル反の数量でアップチャージ(サンプル代)を支払う必要があります。これが低コストのハードルとなります。
また、生機は染色する必要があるので1反では染色工賃もアップチャージ(サンプル代)が必要なので、これも低コストのハードルとなります。ということで1反1色で小ロットは実現しても低コストは実現できないことになります。要するにサンプル扱いサンプル価格です。
では、どうするのか?
1.色々な生地に色をつけて販売している会社が日本・中国にありそれを利用する。
2.アップチャージが少なくて済む経済ロットで物作りする。(経済ロットは、生地によりまちまちです。)
この2つの方法になります。
ただ、1.の場合は、一般的に生地が高いため低コストという訳にいかず、また希望の生地があるか?希望の生地があったとしても希望の色があるかという問題があります。ただ、生地の提案は可能です。
縫製も、1枚でも縫うことは可能です。ただ生地の場合と同じくアップチャージ(サンプル代)が掛かりますので低コストの実現は難しいでしょう。トップブランドならさることながら一般市場小売価格とはかけ離れた原価・上代になってしまいます。
また、商品には副資材(ブランドネーム・ボタン・ファスナーetc)が必要です。ボタン・ファスナーなど既製品で対応できる場合もありますが、これも小ロットの個数では高いものになってしまいます。
では、どうするのか?
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3.既製品を活用する。(アイテムによりますが既製品で1枚からご用意できます。)
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4.生地の場合と同じく経済ロットで物作りする。(これも生地と同じく経済ロットはアイテムによって違います。)
結論としましては、上記の3.以外にはと1.と4.の組み合わせ、2.と4.の組み合わせでコストをできる限り安く抑えるした方法はありません。残念ながら、数十枚の生産数量では一般市場小売価格とかけ離れたコストになってしまい、また海外で作る場合は、輸入費用・運送費なども勘案すると経済ロットでの物作りとなってしまいます。
これからアパレルを新規展開していこうと考えている方には厳しい結論であったと思います。
しかし、皆様のお考えをできるだけ実現・具現化できるよう当社としても知恵を絞り提案・ご協力させて頂きますので、お気軽にお問い合わせ下さい。また、お問い合わせの際は、できるだけ具体的にお願いします。
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このたびは、最後までコラムを読んで頂き有難うございました。
これからも、アパレル業界に新規参入される方々、またアパレル業界の方々に少しでもお役に立てる情報を提供してまいりますので、宜しくお願い致します。
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