【知ると楽しい❗】Tシャツ用の生地の生産工程

みなさん、こんにちは‼
㈱オフィス雅のWeb Siteへようこそ‼
今回のコラムでは、少し専門的な話になりますがTシャツに使われる生地がどのように作れれているかの生産工程を解説したいと思います。
一言で、Tシャツと言っても色々なTシャツがありますが、今回は、ほんと一般的でド定番の綿100%のTシャツについて解説します。このコラムで、これからオリジナル性があり一般的なド定番のTシャツとは差別化したTシャツを作成していこうとお考えの方の、なんらかの参考になれば本当に嬉しいので、最後まで読んで頂けたらと思います。

 

目次


編立
染色
まとめ

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Tシャツに使われている糸は紡績工場で生産されます。世界中の紡績工場で使われている綿糸(綿の糸)の原料である綿花(メンカ)は、約半数はアメリカで栽培されたものです。アメリカの中でもカリフォルニア・ミシシッピー産のものが多く、このアメリカ産の綿花と、他の産地のものを混ぜ合わせて紡績するのが一般的です。なぜ、色々な綿花を混ぜるのかというと、品質のバラツキを少なくするためでです。例えば、1月の紡績した糸の綿花と3月の紡績した糸の綿花が全く違ったものにならないようにして品質を安定させ、染色したときの色ブレ(同じ染料なのに色がぶれてしまう事)を防いでいます。
上のように、一般的な定番の綿糸は、アメリカ綿を使用していますが、同じアメリカ綿でも環境に配慮したCotton USA(⭐Cotton USAの詳細記事はこちら、)や、多くはインド産になりますがオーガニックコットン(⭐オーガニックコットンの詳細記事はこちら、)、西インド諸島で栽培された超高級超長綿の海島綿(シーアイランドコットン)、またエジプト原産の超長綿GIZAなどで紡績した綿100%の差別化綿糸を紡績することができ差別化が図れます。
Tシャツ用に使われる生地の糸の太さ(番手)は、20番手・30番手・40番手が一般的です。綿糸の番手は数字が多くなるほど細くなります。(30番手より40番手が細い・40番手を2本を撚ると20番手と同じ太さ)
Tシャツで良く何oz(オンス)の生地を使っていますという表示があります。1ozは生地1yd×1yd(ヤード:約0.914m2)の重さが約28.4g(約33gの場合もある)です。5.6ozの生地を使っている場合は、1㎡当たりに換算する28.4g×5.6oz÷0.914≒174gなので大体の場合30番手の目を詰めて編んだ生地か、20番手の糸をゆったり編んだ生地です。
このように生地の重さから我々アパレルOEM生産会社は使用している糸番手を推測して物作りします。
綿花を糸にする紡績方法については、こちらの記事を参考にして下さい。

  🔴🔴関連記事、「紡績の詳細」は、こちらをクリック、
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編立

糸を生地にすることを編立といいます。編立というとTシャツ用の生地は編んでいるの??と思われると思いますが、一般的なTシャツ用の生地は天竺(テンジク・下図)という編み組織の丸編みの生地なのです。また、襟に使う生地はフライスという組織の丸編み生地です。要するに一般的ド定番のTシャツでも必ず2種類の生地が必要なのです。

【天竺】

 

天竺とフライスは、同じ編機では編むことができません天竺はシングル丸編機(または天竺機)、フライスはダブル丸編機(またはフライス機)で編立します。
下の写真で説明すると左右に白く見えているのが糸で天竺を編むには約100個の糸から糸を供給します。その糸は中央のシルバーの部分に並んでいる多数(機種で違いはありますが約3,000本)の編み針で編成され生機(キバタ:染色する前の生地)になりその生機はブルーの部分で巻き取っています。

【シングル編機】

【編成部:ここに多数の編み針・約3,000本前後が並び編み立てしています。】

生地の厚みは、左記にも書きましたように糸の太さと、しっかり編むかゆったり編むかが大きなポイントになります。しっかりかゆったりかは、シルバーの部分の並んでいる編み針の間隔によって決まります。この編み針の間隔を表す単位がゲージ(G)1in(インチ:2.54cm)間に編み針が何本あるかを表しています。Tシャツ用の天竺の生地は、30番手を使うときは28G(1in間に針が28本)、20番手なら20Gか24Gの編機を使うので編機自体も違った機種を糸番手によって使い分けています。襟に使うフライスも同じ考え方ですが、身生地の天竺に比べ使用量が非常に少ないので、Tシャツの作成量によっては生地を無駄にしていますことがあります。
編立に要する時間は、糸の番手などによりますが、8時間でTシャツ400枚分は編立してしまいますので、凄い生産効率です。

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染色

染色は下の写真の染色機(窯:カマ)で生地に色をつけていきます。最初に染色機に水と助剤を投入し生機についた油・汚れなどを落とし、その後、染色できるように生地を白くします(精錬・漂白)。その後、染料(綿の場合は直接染料か反応性染料)を投入し染色し、その後、生地に着かなかった染料を洗い落とし、風合いを出すために柔軟剤をいれソーピングという工程で終わりです。
ここまでの、生地に色を着ける工程の染色だけで、薄い色(淡色)では4〜6時間濃い色(濃色)では8〜10時間を必要とします。
染色機は、染色する生地の量で10kg・50kg・100kg・240kg・500kg・800kg・1,000kgまで様々な大きさの染色機があります。Tシャツ400枚分の生地がだいたい100kgなので、染色機のなかでは小さい100kg窯を使用します。

染色工程の後は脱水機で脱水し乾燥工程です。
乾燥はテンターという乾燥機で生地を乾燥させます。抗菌防臭加工などの薬剤を使用した機能加工はこのテンターの生地の入り口で機能薬剤を付け、室温150℃〜180℃ぐらいのテンター内の乾燥室をとおり、最後に適正な生地幅でセットし収縮率を安定させます。
この最終の乾燥セット工程が、生地の物性を決定する大事な工程です。この乾燥セット工程が終わったら生地のキズ・汚れなどの欠点を検査する検反で生地の出来上がりです。
生地に色を付ける方法とは別に、縫製した後染色する方法もあります。一般的にはガーメントダイ(Garment Dye)といいます。生地は染色する前の晒(サラシ)のまま、縫製し製品になったのちに染料で染めるので、注意点としては、縫製する糸も綿糸・縮みを計算して大きめのサイズで縫製するなどがありますが、Used感のある色味と風合いを表現することができます。

日本の繊維産業は、これらの糸・編立・染色が分業化され別々の企業が生産をになっていますが、海外の場合は縫製までの一貫工場もあり、複数の物作りの段階が1企業にあるというケースが多いのが特徴です。こういう点が日本製の物作りのスピード感が遅いことに影響していると思います。

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まとめ

今回のコラムでは、一般的な綿のTシャツの使用する生地の作り方について、糸・編立・染色という工程別にできるだけ簡単に分かりやすく解説しました。
この生地を作る糸・編立・染色を色々なパターンで組合せし、オリジナリティーあるTシャツ作りのお役に立てれば嬉しいです。

今回も、最後までコラムを読んで頂き、本当にありがとうございました‼

これからも、アパレル・繊維業界の色々をコラムアップしていきますので、引き続きよろしくお願いします。

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