みなさん、こんにちは!
今回のコラムでは、インナーのOEM生産のポイントについて、生地・染色・縫製の物作りの工程別に解説していきたいと思います。多くのアパレルアイテムの中でも、インナーは色々なこだわりが生産工程にあり特に縫製工場に関してはインナー特有の設備などが必要なので、この点に重点をおいて今回のコラムをかいていこうと思います。
ポイント項目
ポイント1:素材・生地(テキスタイル)
素材1:天然繊維
素材2:化学繊維
生地(テキスタイル)1:天然繊維素材
生地(テキスタイル)2:化学繊維素材
生地(テキスタイル)染色
機能
ポイント2:縫製
縫製設備
縫製副資材
まとめ
ポイント1:素材・生地(テキスタイル)
インナーは、肌に直接着用するので生地(テキスタイル)は肌に優しいという大前提があります。まずはこの前提に沿った素材と生地(テキスタイル)を紹介します。
素材1:天然繊維
やはり肌に優しい素材といえば、原料を天然のものを使った天然繊維がベストです。天然繊維の中でも綿が最適です。一言で綿と言っても、その中でもやはり繊維長が長い長綿や超長綿がより良いです。長綿・超長綿の中でも代表的なものは、インド綿オーガニックコットン、海島綿のDNAを持つアメリカンシーアイランドコットン、海島綿(シーアイランドコットン)などがあります。
綿以外にもシルクや、夏物には吸放湿性が高く蒸れにくい麻、冬物には保温性が高いウールなどがあります。
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素材2:化学繊維
数多くある化学繊維の中でインナーに適している素材は、レーヨン・キュプラ・ポリエステル・ナイロンです。これらの化学繊維には毛羽がなく風合いが柔らかいのが特徴です。また、糸の中に抗菌防臭剤や保湿剤、UVカット剤などの機能剤が練り込んでいる糸もあるので機能性インナーの素材としては使いやすいものです。この中でもキュプラは、ユニクロさんのAIRismにも使用されている素材です。
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生地(テキスタイル)1:天然繊維素材
インナー用の生地(テキスタイル)の特徴といえば、適度な伸びがあり生地の表面がなめらかな物が好まれます。生地(テキスタイル)の組織では、布帛(フハク:🔴布帛についてはこちらをクリック、)よりも、ニット(🔴ニットについてはこちら、)の方がベターです。ニットの中でもよく使用される生地組織は、天竺(テンジク)・スムース・フライスが殆どです。これらの生地組織と、使用する天然繊維素材との組合せや、ストレッチ性をより持たすためにポリウレタン繊維との組合せで多彩な商品ができあがります。
*天竺(テンジク)・スムース・フライスなどの詳細は今回のコラムでは割愛させて頂きます。
生地(テキスタイル)2:化学繊維素材
化学繊維素材を使用した生地(テキスタイル)の組織としても天然繊維素材と同様、天竺(テンジク)・スムース・フライスが殆どですが、これらに加えて経編(タテアミ)組織の、ショーツやブラに使われる2wayトリコットや、ブラジャーのサイドベルトの部分などに使われるパワーネットなどもあります。化学繊維素材を使用したものは天然繊維素材の生地(テキスタイル)より、より表面がなめらかで滑りも良い物になるのが特徴ですが、デメリットとしては生地組織によってはパンストなどに見られるほつれ部分から生地がラン(伝線)してしまう場合があるので要注意です。
生地(テキスタイル)染色
染色とは、広義では生地に色を付けたりデザインをプリントすることです。染色段階でも、当然、洗濯堅牢度に注意した染色・プリントを行い、素材の持つ特徴を発揮するための仕上げを行います。
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機能
インナー用の生地(テキスタイル)には、機能を付ける場合があります。要求される機能としては、「抗菌防臭」「消臭」「保湿」「吸水速乾」「保温」「静電防止」「調温」「接触冷感」「吸湿発熱」などがあります。これらの機能は素材自体の持つ機能や、素材の掛け合わせによって出る機能、その他に薬剤を糸や生地(テキスタイル)に付加するものがあります。
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ポイント2:縫製
縫製設備
インナーの縫製設備は、一般のアパレルアイテムに比べ特殊なミシンを使います。生地の伸びと同時に伸びる「環縫いミシン」、縫代の重なりを少なくする「フラットシーマー」・生地と副資材などの伸びを阻害しない「千鳥ミシン」・ボクサーパンツのゴムをつける「ゴム付けミシン」、生地の縫合部分をミシンで縫わずテープで合わせる「シームテープミシン」などを使用します。
このような点からも、インナーを縫製できる工場はインナー専門工場になります。
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縫製副資材
インナーにつかう縫製副資材も他のアパレルアイテムに比べると圧倒的な種類があります。レース・ブラカップ・ストラップ・丸カン・エイトカン・ウエストゴム・裏地などがあります。しかもこれらの縫製副資材について本体生地を色合わせの必要があるなど非常に手間と管理が必要です。このような点で縫製副資材についてもインナーOEM生産のポイントになります。
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まとめ
今回のコラムでは、インナーOEM生産のポイントについて解説しました。読んで頂き他のアパレルアイテムとは違い独特の生産上のポイントがあるということを理解して頂けたら嬉しいです。
今回も最後までコラムを読んで頂きありがとうございます。これからもアパレル・繊維に関する情報をコラムアップしていきますので、引き続きよろしくお願い致します。
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